永徳3年(1383年)日乗聖人が開山した法華宗の寺院。
江戸中期の文人画家、谷文晁が文政10年(1827年)の大書院落成にあたり描いた
「四季山水図」の壁画と15面の襖絵は雄渾な筆致で、
文晁晩年の傑作といわれています。
また、小堀遠州作の蓬莱式池泉観賞式庭園があり、天文21年(1522年)に
修復された本堂が国の重要文化財に指定されているほか、
数々の県・市指定の文化財を有しています。

国の重要文化財に指定されている本堂は、室町時代後期に建てられた寺院本堂建築の遺構として大変貴重な存在であるだけでなく、詩人・北原白秋もその閑静なたたずまいに心引かれ、数多くの歌を残しています。
蓬莱式池泉鑑賞式庭園は小堀遠州作で、背後の自然の山林を借景に深山幽谷の趣を呈し、木石の配置も巧妙で、どこから見ても美しく感じる作りとなっています。春には境内に数百本の桜が鮮やかに咲き誇り、「花まつり」が開催されるなど、重厚な歴史と優雅な雰囲気が静かな感動をもたら してくれます。